「どうしたら…いいんだろう」
「うーん…」
少し考えてから晴斗は、
「話したくないなら、無理に聞かない方がいいと思う」
って言った。
そうかもしれないけど。
話したくない理由があるのかもしれないけど。
あたしだったら話したい。
いつだって思う。
話して軽くなりたいって。
だって話したら、嘘をつく罪悪感からも。
誤魔化すための作り笑いからも。
解放されるんだよ?
絢の事が気になるのは、きっとあたしと似ているから。
苦しむのは、1人だけでいいじゃん。
絢だって、抱えきれないものを背負うのは辛いでしょう?