「で、行かなくていいの?」




絢が指差す先には、怜夏に代わって肉と野菜を焼く沙妃と晴斗。




笑い合う2人を見て、視線を地面に落とす。




「告白とかするつもり、ないから」




そう言うと、絢は驚いたようにあたしを見る。




「なんで?」



「言う資格…ないもん」





あたしは晴斗に嘘ついてる。


あたしは晴斗を騙してる。




だから言う資格なんてない。