「なぁ、みんなで海行かね!?」 足の捻挫のため部活に出られない晴斗は、なぜかうちの高校まで迎えに来てそう言った。 晴斗がいるとなると、やっぱり沙妃、透河、絢も一緒。 「行きたい!」 絢も行くと聞いて、俄然張り切る怜夏。 「海來は?」 「あ、家の人に聞いてみる」 そしてみんなで公園のベンチで喋る。 このメンバーで集まると、ただ話しているだけなのに時間が経つのが早い。 この時間が続けばいいって、いつも思う。