悠斗は渋々といった感じで、ふて腐れながらも取り敢えず瀬那くんのすぐ傍の椅子に腰を落とした。

悠斗は瀬那くん大好きだからね。



純太は勿体ぶって、わざとらしい咳払いを一つしてから真面目くさった顔で話し始めた。

「どういう風に分けるかっていうとー、俺たちって、彼女が居るリア充と彼女が居ない非リア充に分けられるよね? これって凄く不公平だと俺は思うわけだ。

俺たちは6人で一つな訳だし? 二つに分けられちゃうってこれ、すこぶる理不尽じゃね?」


「くっだらね。ドロケイやろっ。行くぞ、悠斗」

冷ややかに言い放ち、瀬那くんは軽やかに机の上から降り立った。それにつられるようにして悠斗もスクと立ち上がる。