駅を出て、姉の学校へと向かう最中、気付いた点がある。
姉は意外にも人望があるとゆう点だ。
姉の後輩であろう学生達から「里緒菜先輩おはようございます」とすれ違う度に挨拶される。
勿論、極力喋りたくはないから笑顔での会釈を
幾度も幾度もで誤魔化してはいるが。
「姉貴って意外と後輩から慕われてるね?」
「意外とって…里緒菜
ちゃん聞いたら怒るよ」由衣さんは悪戯に笑う。「里緒菜ちゃん、綺麗だもん。
それに、昔から男勝りってゆうか女の子も強くいなくっちゃって…そうゆう性格じゃない?」
「…うん、それはもう
重々に…」
わかりすぎる、弟としてずっと姉に付き添っていたのだから。
姉貴とゆうより姉御が
似合う。
「だから人気なの。
格好いいって」
「格好いい、ねー。
ふうん…」