「さっ、出来たわよ」
姉はいい仕事をしたと
言わんばかりの自信ありげな、どや顔でパンパンと手を叩き埃を払う仕草をした。
「どうよ?」
姉が横に顔を寄せ二人
鏡の前で並んでみると
確かに似ている。
俺達とゆかり深くないと見分けつかないかも知れない…。
だいたいの支度が終わり早朝7時、インターホンが鳴る。
誰だ、こんな時間に?
「あっ、来たのかな」
姉が反応しているとゆう事は姉の知り合い?
「里緒菜!由衣ちゃんが迎えに来てくれたわよ」と一階から母親の声が
聞こえる。
「由衣さん!?ちょっ…何で!」
「大丈夫、大丈夫。
由衣は全部知ってる
昨日の内に説明しておいたから」
「説明って…!」
部屋から背中を押されるとドアを閉められる。
オイオイ…、何だって
由衣さんまで巻き込んだりするかな…。