三上優美。今年、高校生になったばかりの15歳。

一見、顔わ可愛いが、性格わ最悪な美少女。

「とうとう夢にまで見た高校生活が始まるのね・・・。」優美は、
学校の門の所に立ち止まり、うっとりと空を見上げた。

空は、雲ひとつのない絶好な天気日和だ。

太陽の眩しさに、目を細めると、ふいに肩を叩かれた。
後ろを向くと、小学校のころから仲の良かった親友、市瀬真帆がいた。

「空なんか見上げてなにしてんの」真帆が馬鹿にしたように笑った。
「別に。ただ天気いいなーって眺めてただけだしー。」あたしは、フンッと
そっぽを向いて答えた。
「あっそ。んじゃ早く体育館に行こ。入学式始まっちゃう。」真帆が言い、
あたしと真帆が歩き出そうとした時・・・