そして勢いよく部屋を飛び出した。 ドアのバタンとしまる音が聞こえた。 …最後に少し、期待するなんて、バカだね。 追いかけて来てくれるかも、なんて。 最初からわかってたはずなのに。 彼は、そういう人だって。 彼女を作らないような彼が、私を好きになんかならないって。 あの冷たい瞳。 どこか儚げな雰囲気。 多くの人を惹き付ける彼。 私は、彼の罠にまんまとはまってしまったウサギ?