冷たい風が頬を撫でる。 時計みると、1日が終わろうとしていた。 …こんな時間でも、朔弥は送ってなんかくれない。 別に送ってほしいとかじゃないけど…。 普通の恋人同士ならきっと、 送ってもらえたりするのだろう。 空を見ると、一番星が光っていた。 その儚げな姿が朔弥と重なってみえて。 どの星よりも輝く、 一番星を眺めながら 私はただただ、 一人で涙を流した。