昭和63年冬、私は産まれた。
産まれた時から心臓に穴があいていて、親は毎晩泣いていたらしい。母は自分のせいでと悩みふけていたと言う。医者からは、3/1は自然に塞がり、もう3/1は手術、そして残りの3/1は死ぬ、と言われたそうだ。
だが、私は穴があいていた位置もよかった事もあり、薬だけで一年で自然に塞がってくれた。その後も異常はなく、これからは普通の子と同様で構わないと言われる程、元気になった。