しばらくすると、永井先生が作った料理を持って戻ってくる。


「美味しそう!!」


目の前のテーブルにはオムライスとコンソメスープが置かれた。


「さっ、食べるか」


そう言うと、ソファを背もたれに座る。


「未来」


永井先生は自分の隣をポンポンと叩く。


言われるがまま、私も床に座ったのだけど……


「……って、何か近くない?」


隣に座っている私達の距離はほんの数センチ。


「嫌か?」

「嫌じゃないけど……」


いつも、理科準備室では永井先生は私の前に座る。

その距離に慣れていた私は、この距離の近さにすごくドキドキする。

それに、顔も赤くなっているのがわかる。