「この期間、先生と二人きりで会っていたら周りに勘違いされない?答え教えて貰っているって……」


化学の成績の悪い私が先生に教えて貰い、急に成績が上がったりしたら尚の事。


「そうだね。せっかく、いい案だと思ったのに……」


渚はぶぅーっと口を尖らせていたが


「今回は教えてあげるけど、テストが終わったら『教えて』って、永井先生の所へ行きなよ!テスト週間が終わったら大丈夫でしょ!!」


渚の中では、私が永井先生に教えて貰う事は決定なのね。


それからテストまでの間、渚に教えて貰いながら勉強をする。