食べ終わった後――…


永井先生は「置いといたらいいよ」と言ってくれたけど、私は洗い物だけはした。

ご飯を作って貰って、何もしないのは嫌だったから。

洗い物を終え、リビングに戻ると


「未来、おいで」


ソファに座っていた永井先生が手招きをする。


私は永井先生の隣に座ったが


「違う、ここ」


永井先生は足広げ、その間をポンポンッと叩く。


えっと……

永井先生の足の間に座るの?


「えっ、えっと……」


恥ずかしくておどおどしていると、永井先生は私の腕を掴んで自分の足の間に座らせた。

そして、後ろから私をぎゅっと抱きしめる。


「夏休みに入ってから、会えなかったから……」


永井先生に後ろから抱きしめられ、私の心臓は早くなる。