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色々あったけど、想いが通じて良かったな。
隣でにこにこしてる朱莉を見て、ふとそう思った。
朱莉が笑ってくれることが、俺の隣にいてくれることが嬉しかった。
「吏渡?どうしたの?にやにやしちゃってー」
「にやにやなんてしてないよ。でも…」
俺の顔を覗き込んだ朱莉の目を見つめ返すと、言葉を続けた。
「朱莉のこと、好きだなって思ってた。」
「な…何言ってるのー」
少し頬を染めた朱莉は、俺から目線を外した。
「私も、好きだけど…ね」
そう呟いた朱莉の手をとると、俺は走り出した。
「ちょっ…何で走るの?」
「んー。何か気持ちが高ぶっててー。」
「変なのー。」
俺達が向かうとこは、ずっと未来(さき)。
これからも2人で、支えあいたい。
ずっと大切な人の笑顔を見ていたい。
そんな願いも朱莉となら、叶えられるかな。
そんな未来のために。
今日も…
〝Smile!! Smile!!〟