喜ぶ吏渡を見て、私も笑顔になった。
色々あったけど、ここまで来れて良かったなぁ…。
ほんとに、色々…。
*
「安藤くん…」
「あっ!こんにちはー」
校門で待ってる安藤くんにおずおずと声をかけると、彼は嬉しそうに振り向いた。
「じゃあ、行きますか?」
「うん」
〝あの日〟以来、安藤くんはこうして毎日家まで送ってくれる。
それ以外に、私と話す機会がないから…らしい。
「先輩、俺高校同じとこ受けていいですか?」
「もちろんー。楽しそうだしっ。」
「じゃああと少し待っててくださいね。」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…