「やったー!!受かってるっ!!」


俺は番号を確認すると、ぴょんぴょん飛び跳ねた。

          
「おー。さすがだね、吏渡。」

「朱莉っ!」

勢いよく振り向くと、俺は朱莉に抱きついた。



「これで一緒の高校通えるねー!」

「なっ!!」


あー…。

ほんと嬉しい…!!


朱莉の高校は、レベルもそこそこ高くてちょっと大変だったけど、勉強頑張って良かった!



「りーとー。」

あきれたような声に振り向くと、藤田先輩がいた。


「藤田くん。」

「あっ!そう言えば藤田先輩も同じ高校だった…。」

「今まで忘れてたのかよっ!失礼な!!」


せっかくおめでとう言いに来たのに…とふてくされる先輩に、俺と朱莉は笑った。


「学校でいちゃいちゃしないでくださーい。」

「えーいいじゃーん。」

「って言うかいちゃいちゃなんてしてません!!」


藤田先輩は「じゃーあとは2人でごゆっくりぃー」とか言いながら去って行った。