「あの…聞きたいことが、あるんだけど…いい?」
「何?」
私は浅く息を吸うと、彼の顔を見た。
「他の女の子とよく一緒にいるって…ほんと?」
彼は驚いた顔をしていた。
「ごめん…」
「え…じゃあ…」
「…別れよう。」
やけに冷たい彼の声が、心に突き刺さった。
―なんで…?
自分のベットで、布団を頭からかぶった。
私は、大好きだったのに。
あんなに、笑ってくれてたのに。
こんなに好きだったのは、私だけだったの…?
『朱莉っ!!』
頭の中で、彼の声が響いた。
いつも、そうやって少し照れたように呼んでくれてた。
あの日々は、嘘だったの…?