「ねー、朱莉ちゃん。」


中学3年生のある日、友達に呼ばれた。

なんだか深刻そうな顔をしてたから、びっくりした。



「…って言うことなんだけど…」

「…え…そんな…」


その子から聞いた話。

それは私の彼氏のことで…。



彼が、他の女の子と一緒にいるところを、最近よく見るらしい。

でも、私の彼氏は…そんなこと、する人じゃないよ?


「うーん…本人に聞いてみるね…。ありがとう。」

「ううん。」


無理やり笑顔を作ると、私は友達と別れた。