笹木『...なんでなんですか?』



服部さんは俺の顔をみて
自分の腕を二本伸ばし俺に教えてくれた


服部「よー、考えてみ。

俺の手は、この二本やねん。


おかんが言った誰かを助けるには
自分があってこそ
初めて誰かを支えることができんねん。


そうしたら二本あるうちの一本は
自分を支えるために存在する。


そうしたら残る腕は何本や?」



笹木『...一本』


服部「そうやねん。
一本じゃ2人は支えられへんねや」


笹木『えっ...でも
2人は無理でも1人を助けることは
できるじゃないですか』


そういうと
服部さんは少し寂しげな表情をみせた