「流瑠、なんか機嫌悪くなってない?」


「…別に」


「そう?眉間にシワよってるけど?」





顔を覗き込めば、プイッとそっぽを向く流瑠。





「もともとこういう顔だよ」


「嘘だー。そしてその態度が機嫌悪いって」





そんなやり取りをする私達を、いつの間にか改札を通り抜けていた早苗とマサくんが手招きで呼んでいる。





「「電車の時間!」」





またハモってしまった私達は顔を見合わせて。




プッと噴出した。