「ちょっと、ちょっと拓止まって!止まって!」
少し大声出しすぎたかな。
「ちょっと今日付き合ってもらいたいんだけど。じゃっいくよ」
「どこ行くの?」
「お楽しみー」
学校からあるって20分くらいのところのかわいらしいファミレス?
「えっ?なんでここ?」
「ちょっとね〜」
中に入ると大人っぽい大きな切れ目の美人な女性がわたしをにらんできた。
拓がわたしをひっぱってその女性とテーブルをはさんで座らせられた。
「こいつが俺の本命。」
はっ?拓何言ってんの?
「じゃああたしと縁を切るってこと?」
美人な女性がクールな声でわたしをにらみつくながらなんか言った。
でもわたしはこの女性の目が怖いのと綺麗なルックスに見とれてなにもしゃべれないし身動きもとれない。
「あぁ」
「まっいいわ。その女この場の空気を読み取れてないみたいだけど。」
そう言うとこの女性はふっと笑ってこの店を出て行った。わたしはなんだったんたろー?拓は店員さんにチョコレートパフェを2つ頼んでわたしの前のイスに座った。「拓、さっきの何?」
「俺に付きまとってくるうざい女。」
「わたしはなんなの?」
「ごめんごめん、彼女役にさせてもらった。」
「ふざけないでよ!」
「まあまああんまおこんないで、目立つと週刊誌に載っちゃうよー。お詫びにおまえが好きなチョコパフェおごるから」
なんでチョコパフェをわたしが好きなこと知ってんの?もしかして結構まえにわたしがチョコパフェ好きなこと自分でいったかも…
「まっいっか!」

拓は周りを気にしながらパフェを食べる。「俺あしたから部活で忙しいからアドレス教えとく。女子でおまえくらいしかアドレス渡してねーからありがたく思えよ」
「うん。赤外線ね」

「バイバーイ」
「おぅ」
今日は拓との再会を楽しみにしてたはずなのにいきなり付きあわされて怖いの視線を感じて明日からの学校生活が怖いよ。
まだ8時かー。でもねむいから。
ZZz…