「で、アンタのカードって何?」

「なぜ答える必要が?」

その俺の素っ気ない答えに、男はウっと眉を顰めて見せた。

「俺は《藤谷亘(ふじたに わたる)》。カードは《ダイヤの7》!」

そう言って藤谷と名乗った男は、履いているズボンの裾を捲り上げる。

すると男の左脛に、黒いダイヤのマークと7の数字が刻まれていた。

「なぁ、アンタは?」

そう言ってニヤリと不敵な笑みを見せる男をジッと見つめる。