「……日が暮れるな。夜になったら寝るって選択肢もありだと思うけど……流石にココでは寝たくないかも。ちょっと時間掛かるけど……エリア移動でもしてみる?」

「いつまでもココに居ても仕方が無い。……行こう」

藤谷の問いにそう答えると、また二人で白い森の中を歩き始める。

「これから……どうするの?」

「……は?」

突然の問いに訝しげに眉を顰めて見せる。

「だからエリア移動するんじゃなかったのか?」

その俺の答えに藤谷は困った様に笑うと、小さく首を横に振った。