佐川との話が終わる頃には、時間はもう、12時を過ぎていた。




佐川とは、もう、すっかり打ち解けていた。




最後の方には笑える程になっていた。


「なあ、今日泊まってけよ。」

佐川からの提案に、終電もなく、歩いて帰れなくはないが歩いて帰ると簡単に言えない位はある距離。




なにより、『友達の家に泊まる』


このフレーズに僕の心は踊った。


初のお泊りだった。