「んん……っ!!」






彼はよほど身長があるらしくボクは簡単に彼の胸の中に収まってしまった。






だ、抱きしめられてるんですけど…////!






「いないのか……?」






そうこうしているうちに、誰かを探していたらしき人はため息をつきながら出ていてしまった。






しばしの間沈黙が流れる。






というか―――く、苦しい!!






酸欠で気絶するっっ!






「んん、んんーんんっ!(ギブです、死んじゃいます!)」






「え?ああ、ごめん」






「ぷはぁ!!」






ようやく解放された僕はまるで鯉のように口をパクパクさせて息を吸い込む。






く、苦しかった…………!






というか、この人だれ?






そう思って顔を上げる。






「え――――?」






そのときボクが目にしたのはとても懐かしい…彼だった。