「結城さんか……」






優しい人だった。






そして、ボクの恩人。






じゃあ、彼に言われた通りベッドで休むか……






「よいしょっと!」






上手く左足だけでバランスをとり、ベッドまで片足でジャンプして行く。






そして、靴を脱ぎ、ベッドに横たわる。






「それにしても、保健室のベッドってどうしてこうフカフカなんだろう……」






だんだんと暖かくなってきて眠くなる。






少しの間なら寝てもいいよね?






そんなことを考えているうちにすっかり眠りにおちてしまった。






「んっ……」






何かの重みを感じて目が覚める。






「え―――?」






気がつくとボクの隣には見知らぬ男が寝ていた。






「……////!」






驚きすぎて声も出ない。






というか、この人だれ!?






なんでボクと一緒に寝てるの!?






しかも動くに動けないし……!






そうなのだ。実は今、ボクの上におおい被さるように男が寝ているため身動きがとれない。






ど、どうしよう!