「ボクこそよろしくお願いします!」
ボクらは握手を交わした。
その後、ボクは彩波さんにこの学校のことをいろいろ教えてもらった。
わかりやすく説明してくたし、学校内の教室の地図までくれた。
すごく、いい人だった!
「なにからなにまでありがとうございます。彩波さん!」
「……隼でいい。」
「えっ?」
「彩波じゃなくて隼って呼んでくれ」
顔を少し赤色に染めて、はにかみながらボクにいった。
……ドキッ
彼の、隼さんの顔は今までみたどんなものより美しく、あまりの美しさにときめいてしまった。
「ねぇ、呼んでみてよ。俺の名前」
いつの間にか隼さんの顔はボクの顔と数cmしかかわらない距離だった。
自分の顔が赤くなるのがわかる
意を決して震える声で呟いた。
「は……隼さ…ん」
「ん、よくできました!」
隼さんはボクの髪をクシャッと撫でた。
ハッとして思い出した。
ボクは男子校にいるんだった
男子の間ではこれが普通なんだ……
それより頬が赤いと変に思われるかも!