はぁぁぁ?

「さっき私にキスしたじゃない」

私はさっきの感触…今でも覚えてるんだから。

「だからしてないって」

この期に及んでまだ嘘をつくなんて…。

どんだけ最低な男なんだよ。

こいつわ。

「わっ私、さっきの感触覚えてるんだから」

私がそう言うと輝は、笑い出す。

「じゃぁ、どんな感触だったの?」

輝は私をバカにするように聞いてきた。

「な…なんかつ…冷たくて、かっ硬かった?」

あれ普通のキスって冷たいっけ?

硬たいっけ?

「普通、キスが冷たくて硬いわけないじゃん!」

またまたバカにするように言ってきた。

「でっ…でも確かに唇に触れたもん‼」

「あぁこれでしょ?」

そう言うと制服のポッケから何か取り出す。

取り出した物は、

唇型のチョコだった。