一人の人の声が聞こえる。

その瞬間、私達以外のクラス女子が立ち上がった。

『きゃぁぁぁぁ』

うるさいなあ。

朝から近所迷惑だっての。

私が後ろを振り返ると昨日の美少年が立っていた。

私は勢いよく立ち上がった。

「きっ昨日のっ…」

「美春。

おはよう。

今日も元気だね」

クラスの女子は一斉に私の方をみる。

私はそんな事にも気付かずに話し続ける。

「あんた何で私のクラスに…」

私が驚いてる間に彼は私の隣の席に荷物を置く。

「酷いなあ。

昨日も美春の隣にいじゃん。

もう忘れちゃったの?」

ニッコリしながら私の方を向く。

周りの女子はその笑顔のせいで目がハートに。

「あれっ…そうだっけ?」

私達が話していると横から千花が、袖を引っ張ってくる。

「ねえ、みーちゃんと輝くんって仲がいいの?」

はぁ…そんな訳ないじゃない。

そう言おうとすると、私の手を彼が引っ張り教卓まで連れていかれる。