「いっ…おいっ」


あれっ…私いま誰かと話していたようなっ…。


目の前には美少年の顔が。


「なんでっ…」


私がそう聞くと彼が呆れたようにため息をついた。


「お前『よかった』とか言って気絶しただろう」


あっそっか…まただったんだ。


私は昔の事を思いだすと気絶をするか、激しい頭痛がおこる。


なんでそんな事になるのか、私はわからない。


だけど私はなにか凄い思い違いをしているような…そんな気がする。


「おいっ…本当に大丈夫かっ?」


彼は私を心配してくれてる。


ありがとう、大丈夫。
そう言いたいのに口が開かない。


だから私はゆっくり首を縦に振る。