【八年前】

私の家の隣に私と同じ年の双子の兄弟がいた。


よく兄ちゃんとは遊んでいたけど、弟さんとは顔を合わせるくらいしかなかった。


ある日私は一人で家の前の公園で遊んでいた時に近所に住んでるタカちゃんにイジメられた。


公園には私たち以外には誰もいなく助けてくれる人もいなかった。


私は傷だらけになって家に帰った。


しばらくすると誰かが私の家にやってきた。


私は恐る恐る扉を開けると、そこには傷だらけのタカちゃんが。


傷だらけのタカちゃんは私に謝ってきた。


その後私はタカちゃんに誰にやられたのか聞いたら、教えてくれなかった…でもタカちゃんはその人から手紙と鍵を預かってきた。


その手紙の内容は『この鍵を預かっていてほしい。』だった。


私は兄ちゃんがやってくれたんだと思い、返事を書いた。


「あんちゃんありがとう。


おおきくなったらわたしをあんちゃんのおよめさんにしてね。


じゅうねんごのきょう、ここでまってるね。」


今思うとよくあんな事書いたなと思う。


兄ちゃん達はその三日後私に黙って引っ越してしまった。


兄ちゃんは返事をくれなかったけど私は今でも信じてる。