「…え?」

「俺、瑛センパイと付き合う前から好きだった」

「そぅ、なの?」

「…うん」


何一つ音もない道で

突然の告白。


「いつか、この気持ち伝えないといけない。そう思ったんだけど、センパイ人気だし簡単に近づくなんて出来なかった」


こんなにも私を想ってくれる人がいただなんて気付かなかった。


「ついに言うチャンスが来た!絶対言う!って思ったんだけど、その時はもぅ…手遅れだった」


手遅れ?

それって、その時私は瑛と付き合っていた頃??


「幸せそうなセンパイ見てると、告白なんてする勇気もなかった。センパイは学校で1番人気者なんだから、学校で1番人気のある瑛センパイがお似合いだって思ってさ」

「祐くん…」

「もちろん諦めようとしたよ。けど、無理だった。どうしてもセンパイが忘れられなかった」

「もっと、私よりいい人たくさんいたよ?」

「ううん。センパイがいいんだ。センパイ以外考えられない」


祐介は真希の手を取って、


「付き合ってください!センパイ!!」

「え…」


戸惑う真希。

戸惑うしかなかった。

どうすればいいのかわかんなかった。