だいぶ離れている所で止まった。

すると、握っていた手を見て慌てて離した。

「あ、ごめん!手、握っちゃってさ…」

「ううん、別に…」


あぁ~!なんで顔赤くなるの!!

祐くんに見られちゃうじゃん!!


「じゃ…行こ」

「…うん」


真希は祐介の隣で歩いた。

なんで、こんなにドキドキするんだろう…。

出会ってまだ2日なのに、なんで祐くんにこんな…。


「危ない!」


へっ!!?

急に祐介の方に近寄った。

祐介が真希を自分側に引っ張ったのだ。


―ブゥーン…―


もう少しで車に轢かれるところだった。

祐くんに…助けてもらった…。