歩いて教室に向かう。
爽は私と美花の一歩前を歩く。

正直、爽と同じクラスになって喜んでる自分がいる。

…そんなにすぐには忘れられないよ…。

美花と爽との間に私は邪魔なのかな?

諦めたいけど諦められないよ。

「じゃあ美花後でな?…すず!入るぞ」

そう言いながらドアを開けた。

「ラッキー!席隣じゃん」

「え?」

名前の書いたプレートののった机が並んでる。

的場 爽 上原 すずらん

それだけなのにめっちゃ嬉しかった。