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「すず…帰ろーぜ」

大輔…。

「私…」

大輔とは帰りたくない…。
朝の登校と帰りの下校は…、
爽と美花との時間で…。

それは、中学も小学校も、
幼稚園でさえ変わらなかった。

「…今日だけで良いから二人で帰りたい…」

「大輔…?」

私の気持ちに気づいてる…?

「ん…」

差し出された手を私は握り返す。
…大輔の手震えてる…。

「すずっ!!」

教室を出ようとした瞬間、
誰かが私を呼んだ。