美花が私の手を掴む。

「やったっ!よかったねすーちゃんっ」

「…う…うん」

ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい。

「あー…あのねっこの際だから美花も言うねっ」

まさか美花…っ
やだ…っ美花やめて…、
せめて私の居ないとこで…っ。

「美花…そーくんが好き…」

爽…っやだ…。

「……いいよ…付き合おう美花」

…爽…。
やだ…やだよ。

「本当に?そーくんだいすきっ」

「……つーことでこれからは、俺と美花で登下校するから、
…すずの事…頼むな野村」

なんで…こーなっちゃったの…。

私が望んだ幼馴染みの関係、
簡単に壊れちゃった…。