「ぢゃあ今は野村くんが好きなんだねっ!」

「…うんっ」

私…ちゃんと笑えてるかな…?

「聞いたかよっ的場っ」

え…?
振り返る私。
そこに立ってたのは…大輔と、

「…そ…う…」

「なあに、二人ともっいつから聞いてたのーっ」

美花の質問に大輔が答える。

「えーと、爽なんて好きじゃないから?辺りだよな?」

「…ああ」

「つーかすず!さっきの言葉…本気にするけどいい?」

…え?

“私…大輔が好きなんだ”

どうしよう…爽に聞かれた…。
…じゃなくて…本当にどうしよう…。

「なんかすーちゃん、中学の時から好きだったんだってっ!
野村くんの事!…あっ聞いてたんだっけっ?野村くんはすーちゃんの事好き…?」

「ちょっと美花…困るよ…っ」

「何度もっ!!」

大輔が急に声を荒らげる。

「…何度も…アピールしてたよな俺…
あれ…全部本気だから…すずの事中学から好きだったのは俺の方」