そう言いながら、
私は美花を抱き締める。

「す…ちゃん…?」

美花ごめん。
美花だって不安だったよね…。
私は美花に勝てるなんて思ってないけど、
美花からしてみれば、今から最低でも1年同じクラスなんて
不安に決まってる…。

なんでもっと早く安心させてあげなかったんだろ…。

「私…別に爽なんて…好きじゃないから…
私は……大輔が好きなんだ」

「…え?野村くん…?」

美花は中2、中3同じクラスだったから分かるはず…。

「なっ…なんで…?いつからっ?」

美花が私の腕をすり抜けて私の腕を揺さぶる。

「えーと実は卒業式の日、美花と話したでしょ?
その時にはもう気になってて…
今日同じクラスになって実感したんだよねっ」