意識を失った男を縛り上げ、代わりに由紀の拘束を外し、破かれた制服を隠すために自分の上着をかけた。

「尾崎…悪かった。俺がもう少し後ろに注意を払ってれば……」
「ううん。助けてくれてありがとう。そうだ!アケミ!!」
「う~ん……」

目を覚ましたアケミは、周りを見渡し状況を掴んだ。
「えへへ。やったな一樹♪完全な白だ」
「あぁ。」

「あんた…個人的な恨みでコイツ…こんなにしていいの?上半身の骨バキバキいってたじゃん……警察来たらあんたもヤバいんじゃ……」

「正当防衛だ♪先に手を出したのはアイツだ。しかも……ほら、口キレた。証明してくれるよな?尾崎…」
「はぁ……当たり前でしょ。羽田はクラスメイトなんだから」
「サンキュー♪」