「………どういう事ですか?」
「私は恭一さんにちゃんと話しました。一度目覚めて、数時間しないうちに眠りにつくと、意識は一生戻らないって」
「嘘でしょ……。」「嘘じゃありません。」「手紙をよくお読みになって下さい。」

---------------------
華、ごめんな。
俺のせいでつらい思い
させて。
俺、また眠りにつくと、
もう一生意識戻らない
らしい。
本当に情けない。
でも、俺は
きっと眠りにつく
だろうな。
華とは
恋人らしい思い出がない
だから
俺と結婚しろ。
お前、16歳だろ?
ギリギリ結婚できる
年だろ。
俺の最後の願いだ。
あと、手紙を見て分かる
と思うが、
俺は大量の涙をながし
この手紙を書いた。
泣きすぎた。
だから
涙がいっぱいつまった
ボトルをやる。
ちょっとだけだけどな。
受けとってくれ。
俺の最後の3つのプレゼントだ。
ちょっとの間俺の
恋人で居てくれて
ありがとう。
そして、
これから
夫婦として
よろしく。
お前が婆さんに
なったら天国に来い。
待ってる。
天国で見守ってる。
一生
アイシテル。
---------------------
涙がボロボロ
流れた。
封筒には
透明のボトルと婚姻届
そして結婚指輪が入ってた。