紹介されたバイト先は
私には無関係の場所だった。
風俗店だ。
最悪…………。
あの後
男に杏子はどこか聞いた。
「あの女にはだいぶおどして俺の事を黙っておくように言って逃がしたよ。」
男はそう言った。


どうしよう
でも、きょーちゃんの為に耐えないと。
「こんにちはー。」
香水の匂いが交じりあった匂いがした。

「新人さん?」
「はい。」
「どうぞ。」
やらしい男の人に連れられて
中へ入った。
中には
サラリーマンらしき
男の人がいた。
「あの人があんたのデビューか。」「えっ?いきなりですか?」
「当たり前でしょ。
言うとおりにしとけばいいから。」
どうしよう。
わたし、処女なのに…。。
その時おとこの人が
私に気付いた。
「あっ?新人さんだよね?」
「はい。あの…。」
「大丈夫だよ。そんなに怖がらなくても。今日はよろしくね。」
私はそのまま男性に体を預けた。

ボタンを1個1個外された。
ヤバい、もう嫌だ。その時、
「はなぁーー。」
きょーちゃんと杏子だ。


私は安心したせいか
涙が止まらなかった。
「なんだ。邪魔をするな。」
男性はそういった。


「すいません。こいつ俺の彼女で、だまされてここに連れられて来ただけなんですよ。」
「そう……。それはすまなかった。」
そうして、私は
そこから抜け出した。

もちろんきょーちゃんに
だいぶ怒られた。
杏子は私に何度も謝る。