あの日あなたと一生のさよならをするとはおもいませんでした。

私は村瀬華。現在、既婚者です。でも、旦那はもう、居ません。

4年前私は先生に恋をした。
それは入学式。わたしは高校生になった。この高校は制服が可愛い、頭もそこそこ良い。

中学からの友達、野田杏子と一緒に登校していた。杏子は信頼のできる親友だ。クラスはもう決まってて、運よく杏子とは3年間同じクラスだ。そう。この学校はクラス替えがない。

校門には3人ほどの先生が立っていた。
「おはようございます」という声が飛び散っている。

教室。皆、それぞれのグループがもう、出来ている。私は杏子とずっとしゃべりまくってた。するとガラガラ。担任の先生が入ってきた。イケメン。ラッキー☆☆

「座れー。おれが担任の田中恭一だ。3年間よろしく。まず、出席取ります。」先生が皆の名前を呼んでいく。私の番だ。「~~~次は村瀬華(か。)?」はっ。間違ってるし。どうみても(はな)としか読みようがないでしょ。「華(はな)です!!!」「あー。ごめんごめん。よーく覚えた。」うわー。苦手な先生だな。

そして入学式では校長先生の長ーい話が続いて。また教室にもどった。席替えをした。私は杏子の隣に座れた。でも教卓の真ん前。やだなぁ。

そして放課後杏子と世間話をしながら帰っていた。すると携帯に1件の着信がきた。「知らない番号。」いつも出てないだろうな。でも、この時はなんか出ちゃったんだ。「もしもし」「村瀬華か?」「そうですけど。」「よかった。担任の田中だ。」「えっ。何で携帯に?」「いや、実はさ、ちょっと話したいことあるから学校戻ってきてくんない?入学式そうそう悪いけど。」「わかりました…。」
「杏子ー。担任に呼び出されちゃった。」「まぢでー。着いて行こうか?」「大丈夫。先帰ってて。またメールするね。」「わかった。ばいばーい。」 先生に呼び出しとか嫌なぁー。

「失礼しまーす。」私は田中先生の机に向かった。「おー。村瀬悪いな。ちょっと教室いこっか。」「はい。」私達は教室に向かった

誰も居なかった。
「俺さー。お前と幼なじみなんだよ。お前にはきょーちゃんって呼ばれてた。」「え?あの家庭教師してくれてたきょーちゃん?」「あぁ。」まぢかよ。私の初恋の相手だ。そんなん。聞かされたらまた好きになっちゃうじゃん。