画面の中で仁とさくらちゃんがキスを交わしている。
どうやら、ドラマの中でさくらちゃんが見ている夢のワンシーンのようだった。
なっなんで!?
なんなのよ!
こんなシーンがあったなんて一言も聞いてない。
仁が言ってた『ちょこっと出るだけ』ってコレ!?
ドラマはそのまま終盤に差し掛かり、仁はそれ以降出てこなかった。
放心状態のまま画面を見ていると、桜井君が私に話し掛けた。
「今ので柏木さくらも、全国のジンファンを敵に回したな。」
「……。」
「でも、結構お似合いやったよな?」
「どっどこがよぉっ!!」
思わずフォークを握り締める。
「えっ!?なっ…なんで?」
余りに本気モードの私に引き気味の彼を見て我に返る。
「やっだから……。」
「そんな彼女でもないのに本気で嫉妬せんでもいいやん!」
だから!!彼女なんだってっ!!
ブルブルとコップを持つ手が震える。
っていうか、なんで内緒にしてたの。
今日遊んで来いって言ったのはこのせい!?
これを見られたくなかったから!?
「先輩なんか、顔色悪いっすよ?」
「へっ!?そう?あっ寝不足だから……かな?」
下手な嘘をついた。
すると彼は落ち着かない私を見て、何かを察したのかこう言った。
「じゃーぼちぼち帰りますか!」
私は、蒸したタオルのように頭から湯気が立つほど沸き上がる怒りをなんとか押さえつつ、彼の後に続き店を出てた。
そしてやってきたタクシーに二人で乗り込んだ。
どうやら、ドラマの中でさくらちゃんが見ている夢のワンシーンのようだった。
なっなんで!?
なんなのよ!
こんなシーンがあったなんて一言も聞いてない。
仁が言ってた『ちょこっと出るだけ』ってコレ!?
ドラマはそのまま終盤に差し掛かり、仁はそれ以降出てこなかった。
放心状態のまま画面を見ていると、桜井君が私に話し掛けた。
「今ので柏木さくらも、全国のジンファンを敵に回したな。」
「……。」
「でも、結構お似合いやったよな?」
「どっどこがよぉっ!!」
思わずフォークを握り締める。
「えっ!?なっ…なんで?」
余りに本気モードの私に引き気味の彼を見て我に返る。
「やっだから……。」
「そんな彼女でもないのに本気で嫉妬せんでもいいやん!」
だから!!彼女なんだってっ!!
ブルブルとコップを持つ手が震える。
っていうか、なんで内緒にしてたの。
今日遊んで来いって言ったのはこのせい!?
これを見られたくなかったから!?
「先輩なんか、顔色悪いっすよ?」
「へっ!?そう?あっ寝不足だから……かな?」
下手な嘘をついた。
すると彼は落ち着かない私を見て、何かを察したのかこう言った。
「じゃーぼちぼち帰りますか!」
私は、蒸したタオルのように頭から湯気が立つほど沸き上がる怒りをなんとか押さえつつ、彼の後に続き店を出てた。
そしてやってきたタクシーに二人で乗り込んだ。