驚いて龍を見ると龍は不安そうな顔をする

「これじゃなかった?」


宇美は呆然としながらも首を振り、ぬいぐるみを抱き締める


……嬉しい


龍君が私のために……

そう思うと嬉しさが溢れてくる


「ありがとう、龍君」

「うん」


龍は優しく微笑むと宇美の手をひく

「行こっか」

宇美も穏やかな微笑みを浮かべた