「それはわかりました。でも何故今まで黙っていたのですか?」

その龍の質問には母が答えた

「月城財閥は世界最大の財閥、必然的に普通の生活はおくれない……龍にはせめて少しでも普通の子供でいさせてあげたかったの」


父も頷く

「だから龍が10歳の誕生日を迎えるまで普通の生活をしてもらったんだ」

龍は父と母の深い愛情を感じて微笑んだ

「…私も父として暮らしたかったのだが総帥である限り自由はなくてな、すまない」