すぐに「入れ」という男性の声が聞こえた

宮沢はその言葉を聞いて扉を開ける

「どうぞ龍様」

龍は「ありがとうございます」と言うと中に入った


一番に目に入ったのは母と横に寄り添うように立つ男性の姿


「お母さんッ!!」

龍は母に駆け寄って抱きついた

母もかかんで龍を抱きしめる

「龍……この人が龍のお父さんの竜也さんよ」

母の言葉に龍は戸惑いながら父を見る

父はそれなりに美形でいかにも切れ者といった感じだが瞳は優しく龍を見る

「龍……」

父は歓喜の色を顔に出しながらおそるおそるといった感じで龍の頭を撫でる


「お父さん…?」

龍がそう言うと父は龍を母ごと抱きしめた