ぼそッと言うと、何事もなかったように、夏輝は屋上から去って行ってしまった。 びっくりしたあたしは、さっきまで溢れていた涙が一瞬で止まった。 「・・・なんで?」 なんで・・・抱きしめたの? 夏輝はあたしが嫌ってるんじゃないの?