次の日の昼休み。 あたしは、先パイたちのところには行かなかった。 陽太先パイに、会いたくなかったから。 その放課後。 先パイは、教室まで来た。 「姫佳。陽太先輩、来てるよ...?」 柚葉は少し遠慮がちに言った。 「あたしには、関係ないから。」 あたしは、見てみぬフリをして帰ろうとした。 だけど、先パイに腕をつかまれてしまい、帰れなかった。 「放してください。」 あたしは、意外にも冷静だった。