「すいません!この子、男の人苦手で。」


「チョット柚葉!」


あたしの気持ちなんて知るはずのない柚葉は、平然とそんなことを言ってしまう。


「過去にいろいろあって男の人が苦手なんですよ!
それでつい下向いてばっかなんです。
だから、気にしないであげてください!」


...柚葉のお喋り。


話さなくてもいいようなことまで柚葉は先パイたちに話してしまった。


「本当なのか?水咲。」


陽太先パイは心配したように聞く。


「あっ...はい。」


「そっか。簡単に話しかけたりして悪かったな。」


「あっ、いえ。大丈夫です。」


「陽太先輩、気にしないであげてください!
いつまでも苦手だなんて言ってられませんから!
この子のためです!克服しないと!」


「まぁ、確かにな...。
そうだ!水咲。今日の放課後、時間あるか?」


「えっ、あっ、はい。」