それから1週間がたった。
あれ以来、島田先輩たちからの嫌がらせはない。
...はずだった。
ある日の放課後。
いつもなら、柚葉か先パイと一緒に帰っているが、
2人とも用事があるために1人で帰っていた。
その時!
誰かがあたしを押さえつけて、どこかに連れて行かれた。
朦朧とする意識の中、着いた場所はどこかの高校だった。
少しして、ここが異玖挫(イクザ)高校だとわかった。
異玖挫高とは、ここら辺じゃ有名な極悪高校。
不良ばかりが集まった、とんでもない学校だ。
同時に、あたしを襲ったのが島田先輩たちだということも理解した。
あたしは手足を縛られ、身動きが出来ない状態だった。
「ほーんと、いい気味だわ。」
島田先輩は、嫌味そうにそう言った。